遺産分割協議書の作成

1.遺産分割協議書とは何か?

遺産分割協議書とは、その名の通り「遺産を分割するための協議結果を記録する書類」です。

ご存じの方も多いとおもいますが、お亡くなりになられた被相続人の遺産は、各相続人が勝手に処分することができません。相続人全員(遺言書で他人が受遺者となっているのであれば、その受遺者も含む)が話し合いをして、実際に「誰が」「何を」取得するかを決めなければならないのです。

そのため、遺産分割協議書には「私はA財産をもらう」「私はB財産をもらう」といったように、誰がどの財産をもらったかを分かるように記載しなければなりません。

では、遺産分割協議書を作成しないで、相続人が他の相続人に内緒で財産を取得することはできるのでしょうか?

答えは「できません」

というのも、(他の相続人に内緒で)ご自分一人が財産の名義変更を行おうとしても、銀行や法務局(不動産の名義変更をする場合)から「全員の署名押印された遺産分割協議書を持ってきてください」といわれてしまうからです。

よって、遺産分割協議できちんとお話し合いをして、遺産分割協議書を作成する必要があるのです。ですが、遺産分割協議書を作るといっても、慣れない方にとってはなかなか大変な作業になります。大型書店に行けば、遺産分割協議書の作り方の書籍も多数ありますが、失敗例もお聞きますので、弁護士、司法書士、行政書士といった専門家に依頼する方が安心です。

2.遺産分割協議書を作成する際の注意点

(1)早めに遺産分割協議を行う

遺産分割協議は、一度のお話し合いでまとまることは少ないものです。また、皆様が資料(財産目録等)を持ち帰り、検討考慮するお時間も必要になります。できれば相続開始日から3ヶ月以内に、1回目のお話し合いをもたれることが良いと思われます。

遺産分割協議が相続税の申告期限(相続開始日から10ヶ月以内)までに完了しない場合は、次の様なデメリットがございます。

  • 配偶者の税額軽減が使えない(相続税が高くなる)
  • 小規模宅地等の特例が使えない(相続税が高くなる)
  • 農地の納税猶予が適用できない
  • 物納が適用できない・・・等々

上記により、相続税負担が増えることになってしまいます。そのため、なるべく早めに遺産分割協議を終わらせることが必要です。

なお、相続人のなかに、未成年者等がいる場合は、家庭裁判所で代理人を立てなければなりませんので、特に早めにお手続きされることをお勧め致します。

(2)財産目録を渡して公平な説明を行う

遺産分割協議を行う際は、被相続人の財産を一覧にして(できれば具体的な金額も記入して)全員に渡し確認してもらいましょう。そうすることにより、公平かつ具体的にお話を進めることができます。

(3)借入金がある場合は銀行に事前に連絡しておく

銀行からの借入金がある方は、遺産分割協議をする前に、銀行に誰が借入金を引き継ぐか、必ず連絡しておきましょう。借入金を誰が引き継ぐかは、相続人だけで勝手に決めることはできないからです。

3.遺産分割協議のやり直しはできない

遺産分割協議のやり直しはできません。民法上は何度もやり直しが可能なのですが、税法上はやり直しをすると、いったん相続した財産を他の方に贈与したとされ、贈与税が課税されてしまいます。正しい知識のもと、きちんとした遺産分割協議書を作成しましょう。

4.遺贈の放棄を行いたい場合も遺産分割協議が必要です

遺言書があった場合は、原則として遺言書どおりに遺産を相続しなければなりません。ですが、遺言書と異なる遺産分割も可能とされていますので、遺言書どおりに遺産を相続しなくとも、贈与税の問題は原則として生じないことになります。

ただし、相続人以外の受遺者は、遺言書が財産を取得する唯一の根拠となるため、遺言書で遺贈財産が指定されていれば、それに従わなければなりません。遺贈財産以外を取得すると、贈与税や所得税(譲渡所得)といった問題が発生してしまいますので、注意してください。

5.費用・報酬

(1)相続税の申告をご依頼いただいた場合

相続税の申告をご依頼いただいた方は、作成費用は業務に含まれておりますので、原則として追加負担はございません。詳しくは「サービス内容・費用」をご覧ください。

(2)相続税の申告をご依頼頂かない場合

原則として、遺産分割協議書のみの作成業務は行っておりません。ですが、特別なご事情がおありの場合には、受任することも可能ですので、そのような場合はご相談ください。

(費用は別途お見積もりさせて頂きます)

ご依頼・ご相談

  • 初回の相談は無料
  • 地元エリアは出張相談可
  • 相談ご予約で夜間・土曜日面談対応いたします
  • 当日・前日でも空きがあれば面談対応いたします

営業時間:平日10:00~17:00

相談予約で時間外・土日祝日面談対応いたします。

初回相談は面談のみとなります。

メールフォームでのお問い合わせはこちら